【テーマ】穴あけ加工品で「寸法不良」が多発
◆現場の状況:
【1. チェックシート】
まずは現場作業者に、**「不良が出たときに記録する簡単なチェックシート」**を作成して配布。
記録項目:
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不良発生日
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穴番号(A/B/C)
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不良内容(小さすぎ、大きすぎ)
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加工機番号
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担当者
→ 2週間の記録で、傾向が明確に。
【2. パレート図】
チェックシートの集計結果を基に、不良の種類別件数をパレート図に。
結果:
【3. 特性要因図(魚の骨図)】
チームで「なぜ穴Bだけ不良が多いのか?」をテーマに要因を洗い出す。
分類例:
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人:作業者によってバラつき?
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機械:ドリル摩耗?
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方法:穴あけ順番・加工条件?
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材料:ロットごとのばらつき?
→ 話し合いから「工具の摩耗管理がされていない」ことが判明。
【4. ヒストグラム】
実際にNG品と良品の穴径を測定し、ばらつきを可視化。
結果:
【5. 散布図】
「工具使用時間(h)」と「穴径」の関係を散布図でプロット。
結果:
【6. 管理図】
改善後、工具を20時間ごとに交換するルールを設定し、加工後の穴径を管理図で監視。
結果:
【7. グラフ】
月ごとの不良件数を棒グラフで表示し、改善成果を見える化。
→ 現場のモチベーションも向上し、QCサークル活動として社内展開。
◆ 成果まとめ
Before |
After |
月30個の寸法不良 |
月1個以下に削減 |
不具合の原因不明 |
工具摩耗が主要因と特定 |
属人的な対応 |
データで判断する体制に |