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板金加工の海外調達メリット・デメリット|塗装・溶接まで含めたコストダウンの実態とは


板金加工の海外調達メリット・デメリット|塗装・溶接まで含めたコストダウンの実態とは

「板金加工を海外で依頼すると、どれくらいコストを抑えられるのか?」
近年、多くの製造業で海外調達によるコストダウンが進んでいます。
しかし、単純に“安い”だけで判断すると、品質トラブルや納期遅延などのリスクに直面することも少なくありません。

本記事では、塗装・溶接まで含めた板金加工の海外調達メリット・デメリットを解説します。



海外調達の主なメリット

① 圧倒的な工賃の安さ(塗装・溶接を含む)

最大の魅力は「人件費に基づく工賃の安さ」です。
板金加工だけでなく、溶接・塗装といった後工程の単価も国内比で30〜50%程度安価になるケースがあります。

  • 溶接作業:人件費の影響が大きく、特にステンレスや鉄板の溶接では海外との差が顕著です。

  • 塗装工程:人件費+塗料コストの両面で安く、量産時に大幅なコスト削減効果を発揮します。

特に、中国・ベトナム・タイなどの板金工場では、加工〜塗装〜組立まで一貫対応が可能な企業も増えており、
トータルコストでの競争力が高まっています。


② 設備力の高さ・柔軟な対応

海外では、大型レーザー加工機や自動曲げラインなどの最新設備を導入している工場も多く、
板厚や形状の自由度が高い製品にも対応しやすい点が強みです。


③ 調達の選択肢が広がる

複数の協力工場を活用することで、生産リスクの分散コストと納期の最適化が可能になります。
試作は国内、量産は海外といったハイブリッド調達も増えています。


海外調達のデメリット

① 品質のばらつき・検査基準の違い

最も注意が必要なのは「品質の安定性」です。
特に溶接ビードの仕上がり・塗装ムラ・寸法精度など、目に見えない差が出やすい工程では注意が必要です。
初回ロットは必ず現物確認・検査基準の共有を行うことが重要です。


② コミュニケーション・指示伝達の難しさ

図面の読み方や表面処理の指示が伝わらず、
「塗装色が違う」「溶接跡の処理が不十分」などのトラブルが起こるケースがあります。
現地担当者や日本語対応可能なブリッジ企業を通すなど、翻訳・指示の精度管理が欠かせません。


③ 納期・物流リスク

海外輸送は、船便の遅延・港の混雑・為替変動など外的リスクがつきものです。
特に塗装後の製品は梱包管理にも注意が必要で、再塗装となるとコストが逆転する場合もあります。


海外調達を成功させるポイント

  1. 初回試作・サンプルは国内検証する

  2. 塗装・溶接など品質差が出やすい工程は国内最終仕上げを検討する

  3. 信頼できる海外パートナーを固定化し、長期的に改善を積み重ねる

このように、単に価格で選ぶのではなく、工程ごとの品質リスクを理解して分担することが成功の鍵です。


バンテックの取り組み(例)

当社では、中国・ベトナムの協力工場と連携し、
レーザー・曲げ・溶接・塗装を海外で行い、最終検査を国内で実施する仕組みを整えています。

これにより、

  • 海外工賃の安さを活かしたコストダウン

  • 国内基準での品質保証

  • 安定した納期管理体制
    を両立しています。

「品質を保ちながらコストを下げたい」という企業様に最適なご提案が可能です。


📝 まとめ

観点 メリット デメリット
コスト 加工・溶接・塗装が国内比30〜50%安い 為替や輸送コストで変動
品質 大型設備や量産対応に強い 精度・仕上げのばらつき
納期 工場稼働率が高く短納期も可 輸送遅延のリスクあり
コミュニケーション 多拠点調達が可能 指示伝達ミスのリスク

SPC材+ステンレスの板金加工/金属加工のBANTEC〔バンテック〕

BANTECはステンレス・SPCC SECC材などの板金加工に対応いたします。板厚0.1㎜~3㎜程度までの薄板板金加工を得意としています。協力工場にはレーザー加工機、タレパン、タップ自動機、溶接設備がありサブASSYを含む形での納品も可能です。社内のマシニング加工機を利用して切削+板金の複合した部品の製作も可能です。OA機器関連 無停電電源装置UPS 空気清浄機関連部品などを生産しております。高精度な加工技術、徹底した品質管理にて対応いたします。板金の試作加工、小ロット生産は東京大田区のBANTECにお任せください。量産品は海外提携工場での生産も可能です。

板金加工にてオリジナル製品の製作も可能

 

板金使用にて設計から加工まで対応した製品となります。BANTECでは板金製品の実績も非常に多くメーカ、個人、研究機関から多くの引き合いをいただいております。

大田区のBANTECバンテックについて

 

会社名 株式会社BANTEC(バンテック)
代表者名 代表取締役 番場岳志
住所 東京都大田区東蒲田2-12-3
TEL 03-6336-6822
FAX 03-6745-4844
資本金 300万円
設立 2011年5月
事業内容 金属の試作加工、量産加工、精密機器、光学機器、医療機器の切削加工、精密板金加工、三次元加工、製品開発支援(設計~製作)
真鍮材料加工 アルミ加工 ADC材の追加工 ABS加工
板金加工 OA機器部品 光学部品 医療機器
金属試作加工

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